車研究所 ≫ 燃費向上・節約運転 ≫ エンジンブレーキとフューエルカット
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フューエルカットが期待できないエンジンブレーキ
自動車整備士だから車の構造に詳しいのはもちろんのこと、ATトランスミッションの構造、制御システムに関しても勉強しています。

そして当サイトを作った時に集まった自動車整備士同士での話し合いで、街中で使うAT車のエンジンブレーキは「燃費」「消耗部品」「トランスミッション」のことを総合的に考えてもマイナス要素が多いという結論に至りました。


だからこそ他のサイトと違い当サイトのシフトチェンジのコツとしては、街中でのシフトチェンジによるエンジンブレーキをオススメしていません。
(注意※1)




<シフトチェンジによるエンジンブレーキ>
エンジンブレーキの簡単な利点は、ブレーキパッドを使用せずに減速ができることから「フェード現象」「ベーパーロック現象」が起こりにくく、ブレーキパッドなどの消耗部品の節約になります。

また、条件を満たした状態でのエンジンブレーキによる減速時には、フューエルカット(燃料カット)が作動し燃費向上になります。




<街中でのエンジンブレーキとフューエルカット>
街中でシフトチェンジによるエンジンブレーキ、その全てにフューエルカットが作動すると思われがちですが実はそうではありません。


AT車はMT車とは違いエンストをすることができません。
MT車のエンストはドライバーのクラッチのタイミングなどドライバーの運転方法がエンストへと繋がる場合が多いですが、AT車はどのドライバーが運転してもエンストしないように作られています。

もしエンストした場合ドライバーの運転方法が悪いというわけではなく、車の不調となり自動車メーカの信用問題になってきます。


そのためAT車がシフトチェンジをしてエンジンブレーキをしたとしても、定められたスピードや回転数を下回るとフューエルカットは停止して、エンストしないようにと燃料を噴射しエンジンの回転を保つように作られています。



・フューエルカット領域(例)
AT車のフューエルカットの作動領域は自動車メーカーや車種によってことなり、「シフトポジション」や「速度」「エンジンの回転数」によって違ってきますので一概にエンジンの回転数が○千回転以上とはいえませんが、仮に1500〜2000回転以上としましょう。
(余談※1)


1、街中を運転中、前方の信号が赤へと変化。

2、「D」レンジから「3(2)」へシフトダウン。

3、エンジンブレーキが掛かりエンジン回転数が上昇。

4、エンジン回転数が1500〜2000回転以上に・・・、なっていますか?


小型のエンジンであれば1500程度になら到達するかもしれませんが、大型エンジンだとかなりのスピードか急勾配でないと一速落としたぐらいでは1500〜2000回転以上は難しいのではないでしょうか。


そしてエンジンブレーキによって回転数が上がりますが、フューエルカットが終わった1499〜1999回転ではフューエルカット作動しておらず、無駄に回転数を上げ必要以上に燃料を噴射して燃費を悪化させていることになります。


またAT車のシフトチェンジによるエンジンブレーキは、どの回転領域でも変速ショックがあり同乗者に振動による不快感を与えてしまいます。



・以下のようになる
1、街中を運転中、前方の信号が赤へと変化。

2、アクセルOFF
(エンジン回転数1100)

3、「D」レンジから「3(2)」へシフトダウン
(変速ショックあり)

4、エンジンブレーキと同時にエンジン回転数1600
(フューエルカット作動開始)

5、徐々に速度が落ち回転数1499
(フューエルカット停止、燃料噴射開始)

6、さらに速度が落ちエンジンの回転数1100
(1499から燃料噴射中)

7、停車
(アイドル回転)


街中での運転では上記のようなパターンが多いのではないでしょうか。


AT車でエンジンブレーキを使うなとは言いませんが、信号停車程度であれば普通に止まる方が燃費のことを考えるとよい気がします。

このことから当サイトでは街中でシフトチェンジをしてエンジンブレーキを使うことを推奨しておりません。



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余談
※1、エンジンブレーキによるフューエルカットの作動領域は一般的に1400回転以上とも言われていますが、エアコンを作動させているライトをつけているなど条件や車種によって異なります。
注意
※1、「道路の勾配を最大限に利用」にあるように、長い下りが続くような勾配、急勾配ではシフトダウンしてのエンジンブレーキは必要となります。

※、「交通ルール」「運転マナー」を守って無理のない運転を心掛けてください。
危険を伴う運転は「トラブル」「事故」等の原因になりかねません。
当サイトは記載内容による「トラブル」「事故」等の責任は一切負いません。
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