物流業界が盛んになって、高速道路や国道を走れば必ず見かけるようになったトラックなどの大型車両ですが、トラックの後ろを走行するなんて「百害あって一利なし」です。
今回なぜトラックの後ろを避け運転した方がいいのかを、「
燃費向上・節約運転」に照らし合わせて説明していきたいと思います。
<ブレーキパッドの消耗が早い>
トラックの後ろを走行していると前方の視界が極端に悪く(狭く)なります。
これではトラックの前方を走行している車の動きがわかりませんし、先の信号が赤なのか青なのかもわかりません。
つまり前方から得られる情報は、トラックの「テールランプ」と「動き」だけに限定されてしまうのです。
そのためトラックの
ブレーキに合わせてブレーキを踏まなくてはいけませんし、トラックが
エンジンブレーキを使えば、車間距離を維持するためにブレーキを踏まなくてはなりません。
ブレーキと
エンジンブレーキを同時に使い信号停止された場合には、後ろの普通乗用車は普段より強い力でブレーキを踏まなくてはいけません。
強くブレーキを踏んでは
ブレーキパッドの
節約になりません。
(注意※1)
<エアクリーナーが汚れる>
トラックの多くはトルク重視のディーゼルエンジンを使用しています。
ディーゼルエンジンから排出される黒鉛によって、後方、又は右側を走行中の車の
エアクリーナーが汚れ使用期間を短くします。
また車内への空気にフィルターを通している場合には、車内用のエアフィルターが汚れ寿命を短くしてしまいます。
(余談※1)
これでは
消耗部品の節約にはなりません。
<ボディーにキズ>
大型トラックともなると
タイヤも大きく作られており、ゴムも硬く溝も深く広く作られています。
そしてその車両重量とタイヤの作りから道路に落ちている小石などがタイヤに詰まる(埋まる)ことが多く、走行中ごくまれに泥除けの隙間から小石が後ろに飛んでくることがあります。
「タイヤの遠心力から外れた小石」 + 「前に走行している後続車」
これらの力が加わり小石は「車にキズ」をつけるほどの力を得て、ときには「フロントガラスにキズ」をつけることもあります。
(注意※2)
上記に記載した内容から、「無駄な消費、出費」を避けるために、大型トラックの後ろを走行するときは「長く車間距離をとる」か、「別の斜線に移動する」ことをオススメします。
<他県ナンバー>
ドライブ旅行をしたことがある方は思い当たる節があるのではないでしょうか。
知らない道でスピードを出すのは難しく、ましてや右左折の指示があればスピードより目的の交差点を探すことにいっぱいいっぱいになります。
それに知らない街、綺麗な景色であれば周りを楽しみたいものです。
また、コンビニやガソリンスタンドがどこにあるかわかりません。
知らない街だと、たとえ反対車線でも必要に応じて行かなくてはなりません。
そのような車の後ろを走行していたのでは目的地まで時間がかかりますし、急に変な動きをしてこちらが危険な目にあうことだってあるかもしれません。
他県ナンバーの後方を走行するときは、トラックと同じように「長く車間距離をとる」か、「別の斜線に移動する」ことをオススメします。