「
エンジンブレーキとフューエルカット」に記載したように、当サイトでは
シフトチェンジによる
エンジンブレーキを推奨しておりません。
(注意※1)
となると「AT車のシフトチェンジは必要ない」と思うかもしれませんが、そうではありません。
AT車もMT車に比べ簡単ではありますが、シフトレバー(セレクトレバー or チェンジレバー)でシフトチェンジができるようになっていますので、シフトチェンジを最大限に利用して「
燃費向上」「
消耗部品」の
節約を行います。
<シフトチェンジによる停車方法>
AT車のオススメシフトチェンジ術は、信号などで停車する前の速度が20km/h〜30km/h以下になったときに、「D」レンジから「N」レンジ(ニュートラル)にシフトチェンジして車を止めます。
「なぜ、わざわざシフトチェンジして止まるの?」と思われるかもしれませんが、AT車はご存知の通り「D」レンジで車が勝手に「前に進もうとする力(クリープ現象)」があります。
「D」レンジから「N」レンジにシフトチェンジすることにより、「D」レンジで発生する「クリープ現象を「N」レンジに変速しカット」して止まることができるので、
ブレーキングに必要となる力が弱くてすむのです。
(余談※1)
「Dレンジ」 = 「ブレーキ」 - 「スピード」 + 「クリープ現象」
「Nレンジ」 = 「ブレーキ」 - 「スピード」
となります。
これでMT車までとはいきませんが、
ブレーキパッドなどの消耗部品の節約ができます。
(余談※2)
<シフトチェンジのコツ>
AT車の場合、MT車と違い
クラッチペダルがないのでシフトチェンジの際のコツやテクニックがなく、それらを伝授することはできないのですが、AT車特有の「安全装置の動き」を覚えることによって「スムーズにシフトチェンジ」ができます。
上記の「D」レンジから「N」レンジの場合、「R」レンジにはシフトボタンを押さないとシフトチェンジできないようになっています。
なので「D」レンジから「N」レンジへのシフトチェンジは、シフトレバーにあるシフトボタン(セレクトレバーボタン)を押さずにシフトレバーを前に押すだけで「N」レンジへと安全にシフトチェンジできます。
Pレンジ
↓ シフトボタン + ブレーキ
Rレンジ
↓
Nレンジ
↓
Dレンジ
↓
2レンジ
↓ シフトボタン
Lレンジ
Pレンジ
↑ シフトボタン
Rレンジ
↑ シフトボタン
Nレンジ
↑
Dレンジ
↑
2レンジ
↑
Lレンジ
上記を見て、「N」レンジから「R」レンジに戻すときにはシフトボタンを押す必要があることがお分かりいただけたでしょうか。
「D」レンジから「N」レンジに変速動作中シフトレバーを前に押しすぎても、シフトボタンを押さなければRレンジにシフトチェンジすることはありません。
(余談※3)