タイヤとは、「荷重を支え」、路面の凹凸による「衝撃を吸収」、「駆動力、制動力を路面に伝達」する役割があります。
その他、旋回時の「コーナリングフォース(踏ん張り)」を発生させます。
車の制動力は、タイヤと路面との摩擦力を上回ることはありません。
もし制動力がタイヤと路面との摩擦力を上回ることになると、タイヤはロックし、滑ることになります。
しかし、制動力(
ブレーキ力)はタイヤがロックする寸前が最大となります。
<タイヤ記号・呼び>
「185」 = 「タイヤの幅(mm)」
「60」 = 「偏平率」
「R」 = 「ラジアル構造タイヤ」
「15」 = 「リム径(インチ)」
「86」 = 「ロードインデックス」(タイヤが支えることができる重さ)
「H」 = 「速度記号」(タイヤの限界速度)
「スリップ率」 = (「車体速度」 − 「車輪周速度」) ÷ 「車体速度」 × 100%
スリップ率が100パーセント時を、タイヤがロックした状態となります。
どのような路面であっても、スリップ率「20パーセント前後」が摩擦係数が最大となります。
「偏平比」 = 「タイヤ高さ」 ÷ 「タイヤ幅」
「偏平率」 = 「偏平比」 × 「100」
偏平率が「低い」と、カーブでのタイヤの変形が抑えられコーナリング性能が良くなり、俊敏性が向上します。
偏平率が「高い」と、路面の凹凸をタイヤの変形で吸収することができ、乗り心地が向上します。
車の豆知識&知っ得情報 ≫ 「
タイヤ製造年月日の調べ方」参照。
「LH」 = 「小型トラック用タイヤ」
「ULT」 = 「軽トラック用タイヤ」
「4PR」 = 「4」(タイヤの強さ表示) 「PR」(タイヤの強度)
<タイヤの種類>
タイヤの中身が全てゴムでできており、空気を入れる空間がありません。
台車や一輪車に使用されることが多いタイヤです。
しかし「衝撃を吸収」には優れていません。
雪道で使用するタイヤで、タイヤ表面が柔らかく溝も多く掘られています。
タイヤの表面が固くなるとスノータイヤ性能を失うので、使用期間は約1、2シーズンとなっています。
タイヤ表面に陸上シューズのスパイクが取り付けてあるタイヤで「雪道」「凍結路」で使用しますが、路面のアスファルトを削ってしまうことから一部地域でしか使用が認められていません。
車の応急タイヤで
ホイールが黄色と目立ちやすい色になっています。
最高時速130キロまでと定められており、空気圧は420kPa(4.2kgf/cm2)と高めに設定されています。
昔の一部車種に使用されていた応急タイヤです。
タイヤが折りたたまれて収納されており、車載工具の空気入れを使用して膨らませ使用します。
最近の車には使用されていません。
タイヤの中に空気を入れるチューブが別に入っており、主に自転車などに使用されているタイヤです。
パンク修理もタイヤの穴をふさぐのではなく、タイヤ内のチューブにできた穴を修理します。
タイヤ内にチューブがなく、ホイールのリム(フランジ)とタイヤのインナーライナーによってタイヤ内の気密を保持します。
主に車のタイヤをして使用されており、皆さんがよく目にするタイヤです。