大型トラックやSUVなどの車高(
ヘッドライト位置)が高い車のドライバーが、信号待ちでヘッド
ライトを消してくれる方がいます。
(注意※1)
「前車のドライバーが眩しいだろう」、「曲がってきた車がライトの光で歩行者が見えないかもしれない(歩行者蒸発現象)」等の理由で信号待ちでヘッドライトを消し、スモールランプのみにしてくれているのだと思います。
事実、セダンやクーペなどの車高が低い車のドライバーからしたら大変ありがたいことです。
夜間でなおかつ信号待ちという車間距離が近い状態ですので、ミラーからの光は強く感じ、最近はHIDを使用している車も多いからです。
しかし、さほど車高(ヘッドライト位置)が高い車ではないセダンや軽自動車などでヘッドライトを消し、スモールランプに切り替える人を見かけます。
そこで、ここではヘッドライトを消すことでの「メリット」と「デメリット(リスク)」を紹介していきます。
<バッテリーの消耗を防ぐ>
車の夜間走行は、皆さんが思っている以上に電力を消費しています。
同時に充電も行っていますが、ヘッドライト、カーステレオ、カーナビ、
エンジン等が電力を消費しています。
そこで十分な充電ができない状態にある
アイドリング(信号待ち)で、なおかつヘッドライトの光をさほど必要としない状態(信号待ち)でヘッドライトを消すことは、バッテリーへの負担を減らすことができます。
普段の「走行距離が少なく」「夜間走行が多い方」は、バッテリーの充電不足になりがちです。
「バッテリー上がりで困るよりは・・・」と思われて信号待ちでライトを消すことは、ドライバーとして考え抜いた策だといえるでえしょう。
<電球の寿命を縮める>
ヘッドライトの「ON」「OFF」を繰り返すことによって、ヘッドライト球の寿命を縮めていることになります。
(余談※1)
電球は無料ではありませんし、整備ができない方は交換工賃が必要となってきます。
高いヘッドライト球ともなれば、安いバッテリーと同じぐらいの値段がします。
(余談※2)
<電気系統の寿命を縮めてるかも>
自動車メーカー側もヘッドライト(ON/OFF)の使用頻度が高いことは考えていますが、信号毎にとは思ってはいないでしょう。
シビアな使い方はオススメできませんし、電気系統に良好とはいえません。
(しかし上記に関連した修理経験は今までにありません)
<ヘッドライトレンズが黄ばむ>
余談に近いのですが、「走行中は風で冷却されるが停車中はヘッドライト球からの熱でレンズ部分が黄ばむから」と信号待ちでライトを消す人もいるようです。
たしかに内部からの黄ばみもありますが、「走行中」「停車中」どちらも夜間走行なので、それほど熱に敏感にならなくても大丈夫なような気がします。
加えて、樹脂製(プラスチック)レンズは紫外線による黄ばみが主な原因です。
レンズには紫外線カットのコーティングがされていますが、それが年数と共に剥げ黄ばみが発生します。
なので信号待ちでライトを消すことと、ヘッドライトレンズが黄ばむのは直接大きな関係はないと思われます。
信号待ちでヘッドライトを消すで得られる効果は、どちらも正しいと言えるのと同時に、確実とは言えないところが難しいところです。
ドライバーとして自分と車に合った運転方法を選んでください。
(注意※2)
(余談※3)