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車研究所 ≫ 車のトラブル・手抜き整備 ≫ ブレーキパッド交換
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ブレーキパッド交換での手抜き
車の三大要素である「走る」「曲がる」「止まる」の一つ、車を止めるための重要部品となるのがブレーキパッドです。

どのように1トン近い車をブレーキペダルを踏むだけで簡単に止めるかは別の機会に説明することにして、ブレーキパッドは車を止めるのに必要不可欠な消耗部品です。

ブレーキを踏むたびに徐々に減っていくため定期的な点検が必要となり、消耗部品なためブレーキパッドの残量が少なければ交換が必要となります。




<新品のブレーキパッド>
新品のブレーキパッドの厚さ(使用できる範囲)は「10〜15mm」程度です。
リアドラムブレーキに使われるブレーキシューは「3〜4mm」程度です。


ブレーキパッドの残量の確認は、「ホイールの隙間」や「ブレーキキャリパーの隙間」から覗いただけでは正確な残量がわからない(ミリ単位を覗いて確認するのは難しい)ので、タイヤを外す作業を行う定期点検を受ける必要があります。

一般的なドライバーの運転で、約「3〜4年」使用することができます。




<ブレーキパッドの交換時期>
ブレーキパッドは消耗部品ですが、定期的に交換するといったものではありません。
「消耗」など、使用できる「パッドの量が減った(消耗した)」時に交換が必要となります。


ブレーキパッドの消耗スピードは「運転方法」「車種」によって異なります。
・年間走行距離
・頻繁に利用する道路状況 (スピードが出せる道、坂道、下り坂など)
・ブレーキング時のブレーキペダルの踏み込み量
・車両重量
など他にも多くの要因がありますが、運転方法やそのシチュエーションによってブレーキパッドの減り方は変わってきます。



・定期点検によるブレーキパッド交換
上記あるように、ブレーキパッドはその使われ方によって消耗のスピードが違います。
なおかつ定期的な交換部品ではないので、自動車ディーラーやカー用品店、民間の自動車工場で行う「車検(24ヶ月点検)」や「一年点検(12ヶ月点検)」の際に消耗具合を点検してもらい、ブレーキパッド交換の有無を判断をしてもらいます。

これが一般的な定期点検によるブレーキパッド交換方法です。


この時「ブレーキパッド要交換」となる目安の残量は、車検では「半分以下」、一年点検では「年間走行距離から計算して車検まで使用できるかどうか」となります。



・パッドウェアインジケーターによる判断
パッドウエアインジケーターパッドウェアインジケーターとは、ブレーキパッドに取り付けられた金属金具のようなもので、ブレーキパッドが約「1mm」以下になると、ブレーキディスクローターを引っ掻くようにして金属音を発生させ、ドライバーにブレーキ関係に異常があるように知らせるものです。

このブレーキング時に発せられる金属音を不安に思ったドライバーが最寄りの自動車工場で点検を受けることによって、ブレーキパッドの消耗による交換が必要であることを知ることができます。
(余談※1)
(注意※1)




<ブレーキパッド交換の必要性>
もしブレーキパッド消耗に気付かず使用限界を超えてもブレーキングを続けていると、以下にようになりかねませんので注意が必要です。


・制動力(ブレーキ力)の低下
ブレーキパッドのパッド面は消しゴムの様に強く押せば押すほど強い力で止まりますが、ブレーキパッドの押さえ板は金属なので消しゴムの様にはなりません。

そのため緊急のブレーキング時には、その制動距離(止まるまでの距離)が長くなってしまいます。



・ブレーキディスクローターを削る
ブレーキパッドのパッド面はディスクローターより柔らかく削れやすくなっていますが、ブレーキパッドの押さえ板(裏金)はそうではありません。

パッド面がなくなりブレーキパッドの押さえ板とディスクローターが接触してしまうと双方が削れてしまい、早期に気付いたとしても「ブレーキパッド」と「ブレーキディスクローター」の両方交換のなってしまうので注意が必要です。

その際の修理代は高額になります。



・ブレーキディスクローターの破損
押さえ板だけとなったブレーキパッドは、その硬度や熱でディスクローター破損の可能性が高くなります。



・ブレーキパッドの脱落
限度以上に薄くなったブレーキパッドは脱落の危険性があります。
ブレーキパッドが脱落すると今度はブレーキピストンがディスクローター押さえブレーキングしますが、ディスクローター破損の危険性が高くなります。
(余談※2)

この場合の修理代は、更に高額になります。



上記のことから定期(法定)点検を受け、常にブレーキパッドやブレーキ回りを安全にしておく必要があります。




<ブレーキパッド交換での手抜き整備>
・ブレーキパッドのシム(金属板)を取り付けない
ブレーキパッドの背面には、「1〜2枚」のシム(金属板)が取り付けてあります。
(例外もあります)

これはブレーキング時の「タッチ(踏み始め)をソフト」にする働きと、ブレーキの各部品が共振による「ブレーキ鳴き」を防止する働きがあります。

しかし長年使用続けていると「腐敗」していたり、強い力でブレーキを踏むなどを繰り返すと「割れ」ていたりします。


それを取り付けにくいからといって「捨て」てしまったり、シムに「グリスを塗布せず」に組み付けたりする手抜き整備が行われることがあります。



・パッドウェアインジケーターの取り付け位置を間違える
新品のブレーキパッドに交換する際は、古いブレーキパッドから「シムとパッドウェアインジケーターを付け替える」のですが、ブレーキパッドには上下左右といういったものはありません。

ただパッド面をディスクローター側に向けて溝にはめれば、どの位置からでもブレーキパッドは取り付けは可能です。

そのためパッドウェアインジケーターを取り付けたブレーキパッドを、奥側から手前側に取り付けることもできますし、左前輪から右前輪に移動することも可能です。


学生時代に勉強した基本を忘れ、パッドウェアインジケーターを取り付ける位置を間違えたり、適当に取り付ける整備士がいます。
(取り付け位置は(余談※1)に記載しています)



・パッドウェアインジケーターを取り付けない
古いブレーキパッドからパッドウェアインジケーター取り外し、新しいブレーキパッドに取り付けないといけないタイプのパッドウェアインジケーターを、「交換が面倒」、「固着して取り外しが困難」、「必要性を感じない」、「パッドウェアインジケーターがあるとブレーキキャリパーへ取り付けが困難」などといった理由から手抜きをしてしまう整備士がでてきます。



・ブレーキパッド交換に専用工具を使用しない
ブレーキパッド(SST)ブレーキパッド交換作業には、消耗したブレーキパッドを使用し続けることで飛び出しているブレーキピストンを元の位置に戻さなくてはいけません。

本来はSST(スペシャル・サービス・ツール)を使用してブレーキピストンを縮め戻すのですが、SSTを用意していない店では「ウォーターポンププライヤー」や「マイナスドライバー」を使用して無理やりブレーキピストンを戻しています。ブレーキパッド(プライヤー)

しかしこの方法では「ブレーキピストン」や「ブレーキキャリパー」に傷をつけたりしてしまうことがあります。


ウォーターポンププライヤーを使用してブレーキピストンを縮めている。

ブレーキパッド(ドライバー)ブレーキパッド(マイナスドライバー)







↑ マイナスドライバーを使用て、ブレーキピストンを縮めている。



上記の手抜き整備は、車の走行には問題ありません。
ただ、ブレーキのタッチが変わったり、ブレーキパッドが減っているのを知らせてくれなかったり、車にキズをつけられたりと気に入りません。



余談
※1、一枚のブレーキディスクローターにブレーキパッドが左右片側1個ずつで2個取り付けられるのですが、ブレーキパッドに取り付けられるパッドウェアインジケーターは1個の場合が多く、その場合はブレーキピストン側で、なおかつ前進方向でブレーキパッドが最初に当たる当たり面となります。
一般的には先にブレーキディスクローターにあたるブレーキピストン側のブレーキパッドの消耗が早いとされていますがあくまでも一般的で基本はです。
何十台もその逆のパターンも見てきたので、パッドウェアインジケーターを信じすぎるのも問題です。
定期点検によるブレーキパッド交換をお勧めします。

※2、あくまで聞いた話なので確信は持てませんが、ブレーキパッドがなくともブレーキピストンはブレーキキャリパーから抜けることなく、最後までディスクローターを押さえ制動力を確保するらしいです。
注意
※1、パッドウェアインジケーターが必ずしも全ての車種、ブレーキパッドに取り付けてあるわけではありません。
そのためパッドウェアインジケーターを使ってブレーキパッドの交換時期を知ろうとは考えないでください。

※、ここに掲載されている内容は、ごく一部の症例です。
全ての自動車整備士が、このような手抜き整備を行っているわけではありません。
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