フロントガラスコートとは、車の車体にかけたワックスのような水弾きをコーティング剤を用いてフロントガラスをコーティングし、水弾きを良くするものです。
(余談※1)
<フロントガラスコートの作業工程>
油膜取り剤とエアツールを使用してフロントガラスに付着している油膜を取り除きます。
この油膜取りの度合いによってフロントガラスコートの仕上がりと、持続性が決まるとも言えます。
(余談※2、3)
フロントガラスをコーティングし水を弾くようにします。
自動車ディーラーやプロが行うガラスコートでは、コート剤とその後の仕上げ剤と別々に使用します。
カー用品店で市販されているガラスコート剤は、このコート剤と仕上げ剤の間に位置するものです。
コート剤に上塗りして
ワイパーゴムや水滴の滑りをよくします。
コート剤だけでもガラスコーティングはできているのですが、コーティングの効き目が強すぎて雨の日にワイパーゴムを動かすと「ビビり音」がしてしまいます。
そのため仕上げ剤でガラスの滑りを良くして、このビビり音が発生しないようにしているのと、仕上げたガラスコートを持続させる働きがあります。
<フロントガラスコートでの手抜き整備>
フロントガラスコートは上記の3工程を行いガラスコーティングをするのですが、全ての工程を行うと非常に時間がかかるため「作業工程」「作業時間」を減らし、時間短縮を行うなどの手抜きが行われます。
上記に記載しているように、ガラスコートの仕上がりは「油膜取りで決まる」といっても過言ではありません。
そのためエアツールの速い動きを利用し油膜取りをするのですが、「油膜取り剤の量」が多かったり「傾ける方向」が悪ければ、油膜取り剤がボディーへと飛び散ってしまい軽い洗車が必要になってきます。
そのためエアツールを使用せず、ウエスで手早く油膜取り工程を終わらせる整備士もいます。
「エアツール」「ウエス」で油膜取りをするにしても油膜取り工程には「時間」と「労力」が必要になってきます。
そのため油膜取り作業を省くため、ワイパーを動かし「油膜の度合いを調べ」、必要ないと判断したら、コート剤と仕上げ剤を上塗りして終わらせてしまうのです。
油膜取り作業を手抜きしてしまうと、油膜の上にコーティングを施すこととなり、数回雨が降るとコーティングが流れてしまいます。
そして油膜の上に上塗りされたコーティングが新たな油膜となり、視界の妨げとなります。