エンジンオイルは長期間の使用、または放置し続けるとオイル自体が劣化し、「カーボン」となって
エンジンに固着していきます。
<結果>
オイル漏れの原因となったり、エンジンオイルの潤滑不良によりエンジンの焼きつきなどが発生します。
また出力低下に伴う
燃費悪化の原因にもなります。
(余談※1)
エンジンオイルの綺麗な状態を保つということは、エンジン内部を綺麗に保つことになります。
(注意※1)
<エンジンオイルの交換時期>
エンジンオイルとエンジン内部を綺麗に保つために定期的にエンジンオイル交換を行っている方は「5千キロ」、または「半年に一度」程度エンジンオイルを交換していると思います。
もっと早いローテーションで、エンジンオイルを交換しているドライバーもいらっしゃると思います。
エンジンオイル交換に「早すぎて悪い」という言葉はありません。
年間走行距離が5000キロ未満の方は「年に一度」でいいと思います。
しかしできるだけ車の維持費を安くしたいと思うのが本音。
車種によって多少異なりますが、車の取扱説明書には「10000〜15000キロ」、もしくは「半年から一年」と記載されています。
これでは上記の記載内容と違っていると思われるかもしれませんが、あくまで
自動車整備士として多くの車を見てきた経験から、私が推奨するエンジンオイル交換時期をお伝えしています。
ですので、できるだけ維持費を安くしながらも安全に車を運転したいと思う方は、車載されている取扱説明書の内容から、メーカーが推奨するエンジンオイル交換時期を実施するのもよいのではないのでしょうか。
取扱説明書には「一年、一万キロどちらか早い方」とされている車両が多いと思います。
<エンジンオイル交換での手抜き整備>
エンジンオイル交換で来店されるお客の多くは、電話予約なしのアポなしで突然やってきます。
しかし多くの自動車整備士は「車検」や「重整備」の仕事があるため、突然来店されたエンジンオイル交換などの仕事はやっている時間がありません。
また整備士のスケジュールは前日から決まっており、他の仕事をしていたのではスケジュール通りに仕事ができなくなってしまうことから嫌がられます。
(余談※2)
スケジュールにない飛び込みのエンジンオイル交換。
できるだけ早く終わらせようと手抜き整備が行われてしまいます。
エンジンオイルの交換効率を高めるために古いエンジンオイルは最後まで抜いたほうが、交換効率が上がり綺麗にエンジンオイル交換できるのですが、時間短縮のため、ある程度エンジンオイルが抜けたらドレーンプラグを締めて強制的に終了するような手抜きが行われます。
(注意※2)
自動車整備士の多くは古いエンジンオイルを抜いている間に「ドレーンプラグのガスケットを交換」したり、エンジンの容量に合わせた「オイルを取りに行ったり」と、できるだけ古いエンジンオイルが抜けるようにと時間を使っています。
それでも大抵の車種はエンジンオイルが抜けきっておらず、「
自動車ディーラーの利用方法」に掲載している「+α」が必要です。
ドレーンプラグガスケット交換のひと手間を手抜きしたり、近くにガスケットがなく部品庫に取りに行くのに時間を使いたくない場合にこのような手抜き整備が行われます。
その他、部品の在庫管理が甘く、在庫棚にガスケットがないなどがあります。
エンジンオイル交換の際にオイルパンなどに付着したエンジンオイルを拭き取らないなど、オイルを拭き取るためのウエス(またはボロ布)が近くにないときに、このような手抜きが行われます。
エンジンオイルが滴り落ちるほど「付いていない」「拭くのが面倒」などがありますが、駐車場にエンジンオイルが落ちている方は気分がよくありません。
(多くは帰宅中の風で吹き飛ばされます)
エンジンの容量に合わせたエンジンオイルを注入すれば規定量に達しているため、オイルレベルゲージを使用しての油量微調整をやらない。
エンジン始動し油量を再チェックする必要があるのに、作業時間短縮のためエンジン始動を行わない。