車研究所 ≫ 車のトラブル・手抜き整備 ≫ 半年点検 (6ヶ月定期点検)
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省略される半年点検 (6ヶ月定期点検)
一年点検(12ヶ月法定点検)と車検(24ヶ月法定点検)との間に点検・整備をすることを、「半年点検(6ヶ月定期点検)」といいます。


年間走行距離が「1万キロ以上」で「自分で車整備ができない」けど「車を大切にしている」のであれば、半年点検と一緒にエンジンオイル交換を定期的に受けることをオススメします。


自分で車整備を行うドライバーであれば簡単な半年点検を自ら行うことができますし、年間走行距離が1万キロ未満であれば、有料ですし無理に半年点検を受ける必要はありません。

半年点検は強制ではありませんし違法になるわけではありません。




<半年点検(6ヶ月定期点検)の点検個所>
エンジンルーム点検 室内点検
エンジンオイル点検(有料で交換)
・ベルト点検、調整
・バッテリー点検
・バッテリー液補充
・LLCの量、補充
・ウォッシャー液補充
オートマチックオイル(ATF)点検
・パーキングブレーキレバー(サイドブレーキ)の引きしろ、調整
足回り点検
タイヤの空気圧調整
・タイヤの残り溝点検
下回り点検
・オイル漏れ点検
エキゾーストマフラー点検
外回り点検 その他
ワイパーゴムの拭き取り点検
・ウインドウウォッシャーの噴射位置点検、調整
・レンズの割れ点検
ライト点灯点検
・フロントガラスコート(有料)

半年点検は一年点検や車検とは違い、タイヤを外すことはありません。

点検・調整個所も少なく主な整備項目といったらエンジンオイル交換(有料)とタイヤの空気圧調整なので作業時間は約30分程度です。




<半年点検(6ヶ月定期点検)での手抜き整備>
半年点検は作業時間が30分程度と定期点検の中でも作業時間が短いことから、予約もなく突然来店するお客の割合が非常に高いです。

そのためスケジュール管理が難しく、他の仕事で予定が詰まっていても半年点検を行わないといけないので、時間短縮のため点検個所を省略したりと手抜き整備されることがあります。



・半年点検で交換部品は出さない
半年点検は、その日から半年後には「一年点検」か「車検」が控えている車が受ける点検なので、なるべく時間がかかる交換部品を出さないように点検・整備を行います。

そのためタイヤローテーションの必要性があったとしても数値を誤魔化し記入し、タイヤローテーションというタイヤを外す作業を避けます。



・走行距離と車両の年式から省略個所を割り出す
ただ漠然と点検個所を省略していてはクレームが増える原因となります。
そこで車両の走行距離(車検からの半年間、もしくは一年点検からの半年間の走行距離)と、車両の年式から省略個所を割り出します。

・総走行距離が2万キロ以内であれば「ライト回り」と「下回り」を省略
・オイル漏れがあった場合、半年後のために「清掃」
・走行距離に関係なく「ATFは点検しない」
・ベルトの点検は甘め、清掃で誤魔化す
・ワイパーゴムの拭き取り状態が少々悪いぐらいでは油膜を取り除いて終了
(余談※1)



・省略された半年点検(6ヶ月定期点検)
メニューリストに記載された項目を加えると、半年点検の点検項目は以下のようになります。

エンジンルーム点検 室内点検
・エンジンオイル点検(有料で交換)
・ベルト点検、調整
・バッテリー点検
バッテリー液補充
・LLCの量、補充
・ウォッシャー液補充
オートマチックオイル(ATF)点検
・パーキングブレーキレバー(サイドブレーキ)の引きしろ、調整
足回り点検
・タイヤの空気圧調整
タイヤの残り溝点検
下回り点検
オイル漏れ点検
エキゾーストマフラー点検
外回り点検 その他
・ワイパーゴムの拭き取り点検
・ウインドウウォッシャーの噴射位置点検、調整
・レンズの割れ点検
・ライト点灯点検
フロントガラスコート(有料)

リストの取り消し線が「省略」「手抜き」される確率が高い点検箇所です。
ですが、必ずしもそこが手抜きされるわけではありません。



余談
※1、ワイパーゴムには劣化によって拭き取りが悪くなる場合と、ワイパーゴムに油膜が付着することによって拭き取りが悪くなる2パターンあります。
後者であれば雑巾などを使いワイパーゴムに付着した油膜を取り除くことで、元の状態になることもあります。
注意
※、ここに掲載されている内容は、ごく一部の症例です。
全ての自動車整備士が、このような手抜き整備を行っているわけではありません。
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