サイドブレーキとは、パーキング
ブレーキの俗称。
AT車の場合、「P」レンジで
トランスミッション内がロックされるのでサイドブレーキの必要されませんが、ロックがかかるまでに遊びがあるためサイドブレーキで固定するのと保険です。
またトランスミッション内の遊びで停車している車が多少動いてしまうのを防ぐ働きもあります。
サイドブレーキを使った楽な運転方法もあります。
詳しくは関連項目のリンク先に記載しています。
MT車の場合、AT車とは異なり「P」レンジというものがないため、駐車時にはサイドブレーキを使った車の固定方法しかありません。
<ディスク式>(ブレーキキャリーパー式)
4輪ディスクブレーキのスポーツカーや高級車両に使用されていることが多いです。
後輪ディスクブレーキのブレーキキャリパーを利用したサイドブレーキで、作動時の制動力が弱く、簡単ではないにしろ車が動くことがあります。
MT車の場合にはシフトギヤを「1速」、もしくは「R」に入れて停車することが推奨された駐車方法となっています。
パーキング時の制動力が弱いことから、最近では使用されていない方式です。
<ドラム・イン・ディスク式>(インナードラム式)
後輪
ディスクブレーキ内に
ドラムブレーキが入っており、ブレーキディスクをインナードラムとして使用しているサイドブレーキです。
上記のディスク式より制動力は強く、最近の4輪ディスクブレーキ車両にはメジャーな方式となっています。
しかし長年使用していると、インナードラム内にブレーキダストが溜まり制動力が弱くなります。
上記は通常の点検・整備では取り除かれるものではないので、点検・整備時に「サイドブレーキが弱くなった」伝えないと作業は行われません。
<ドラム式>
後輪ドラムブレーキに「パーキングブレーキシューレバー」を取り付け、サイドブレーキと後輪ブレーキを兼用して使用してるタイプです。
パーキングブレーキとしての制動力も強く、ブレーキシューとドラムの隙間を「自動調整」(0.3mm)する機構も加えています。
<パーキングブレーキの性能>
法令上パーキングブレーキに求められる条件は以下の通りです。
「乗用車」 = 「1/5」(20パーセント)勾配に駐停車できる。
「貨物車」 = 「9/50」(18パーセント)勾配に駐停車できる。
「乾燥した舗装路面勾配で、機械的作用によって停止状態を保持できる性能を有すること」と、なっています。
サイドブレーキの性能点検は、「車検の際に制動力テストがあるから大丈夫」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、サイドブレーキは強く引けば制動力は強くなるので、アジャスト調整(隙間調整)をしておけば車検で問題になることは少ないです。