車研究所 ≫ 車の不具合・異音 ≫ トランスミッションのギヤ鳴り
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トランスミッションのギヤ鳴り、ギヤ抜け
トランスミッションの不具合は、シフトチェンジの際に起こることが多いですが、クラッチの不具合と混同する方もいるので注意が必要です。


「特定のギヤのみ」不具合が発生する → 「トランスミッションの不具合」
「全てのギヤ」で不具合が発生する → 「クラッチの不具合」




<ギヤ鳴り>「ガリガリ音」「ギュー音」
・シンクロナイザーキーの摩耗
シンクロナイザーキーの突起部が摩耗すると、初期同期が不完全な状態でとなるので完全同期へと移行中にギヤ鳴りが発生します。


・キースプリングのバネ力低下
バネ定数が低下すると、シンクロナイザーキーの初期同期が不完全な状態となるので、完全同期へと移行中にギヤ鳴りが発生します。


・シンクロナイザーリングの摩耗
シンクロナイザーリングの「油溝」が摩耗すると摩擦力が低下し、ギヤ回転の完全同期を素早くできなくなるので「ギヤ鳴り」が発生してしまいます。




<シフト困難>
シフトチェンジが困難となったり、できなくなることを指します。

・シフトフォーク、シャフトの摺動不良
油が切れたなどしてシフトフォークなどの動きが悪いと、シフトチェンジが難しくなります。


・インタロック機構の不良
二重かみ合い防止機構内のインタロックピンの不良や衰損すると、二重かみ合い防止機構が誤作動を起こし、シフトチェンジが難しくなります。


・クラッチの切れ不良
クラッチ機構の切れ不良の場合もあるので注意が必要です。




<ギヤ抜け>
走行中に「振動」「発進」「加速」などでギヤが抜けてしまうことを指します。

・ハブスリーブとシンクロナイザーギヤの「スプライン」の摩耗
・シンクロナイザーギヤの摩耗
・シンクロナイザーギヤのスラスト隙間の過大
・ロッキングボールの摩耗
・ロッキングボールの衰損
・ハブスリーブの摩耗

などが考えられます。



余談
※、ありません。
注意
※、ここで記載されている内容はあくまで参考程度と考え、ご自身での修理等は避けてください。
それほど故障診断は難しく、「作業ミス」「診断ミス」によるトラブル、事故等の責任は一切当サイトは請け負いません。
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