車の不具合現象を正しく把握して故障原因を探究し、真の原因を見極めなければ再び同じ故障が発生する可能性があります。
そのため故障探究には車に関する幅広い知識が必要となります。
故障を明確に把握するために必要となります。
「なにが」 = 「不具合の現象」
「いつ」 = 「時間、発生頻度」
「どこで」 = 「道路状況」
「どのような状態」 = 「走行状態、天候」
「どうなった」 = 「不具合の感じ」
問診で確認した状況で不具合が発生するか確認します。
「問診」から実車で「確認」することで、ある程度どこに不具合原因があるか推定することができます。
故障原因の推定から原因の追究までの最大のコストを算出し、安全性にかかわる場合は、早期の修理が必要があります。
<故障探究方法>
故障原因として考えられる簡単な所から原因追究することで、整備にかかる時間、コストの削減ができます。
「視覚」「聴覚」「感覚」「嗅覚」「味覚」など、感じられる感覚から経験を駆使して、故障原因の追究に精度とスピードを向上させます。
考えられる原因の追究の際は一系統だけではなく、考えられる原因の近辺を調べる必要もあります。
これは考えている原因が間違っているかもしれないということを考慮した整備方法です。
電気系統の不具合は送られる電力(出力)にも関係してきますし、
アース(マイナス)の容量にも関係してきます。
そのため電源、アースは容量も確認する必要がります。
<ツールの使用>
ECU(エンジンコントロールユニット)に記憶されたダイアグノーシスを読み取ることで、各装置に故障原因があるかなど、作業効率の向上になります。
ECU内の数値だけではなく、分解・点検による各部品の測定値から基準内か調べることで、より明確な故障箇所がわかります。