車の動力を路面へと伝える
タイヤは、逆に路面の状態をキックバックしてきたり、振動や振れなどのアンバランスを
ハンドルへと伝えてます。
タイヤに不具合がある状態で走行を続けるのは危険ですので、違和感があるようであったら点検の必要があります。
<質量のアンバランス>
車を横から見た時、タイヤを回さない状態での円周重量のアンバランスのことを「スタチックアンバランス」といい、アンバランスの重い部分が常に下に来ることから「静的アンバランス」とされています。
タイヤ円周の重量配分が狂っている状態となるので、回転させると「上下振動」となります。
上記のスタチックアンバランスと同様、タイヤ重量のアンバランスなのですが、左右のアンバランスとなるため「ハンドルが振れたり」、車が「振動」したりします。
タイヤを回転させないとわからないことから「動的アンバランス」され、「ダイナミックアンバランス」といいます。
<寸法のアンバランス>
タイヤの中心からトレッド面までの半径が均一でない場合のことで、タイヤを回転させると「上下振動」が発生してしまう「ラジアル・ランアウト」です。
ホイールバランス調整時の
目視で確認することができます。
タイヤを前方方向から見た時の左右のアンバランスのことで、タイヤを回転させると「左右横振れ」が発生してしまう「ラテラル・ランアウト」です。
車を動かさず長期間駐車していると、タイヤの接地面が車重で変形してしまいます。
走行することでフラットスポットは治りますが、最初は振動が発生します。
<剛性のアンバランス>
タイヤの剛性がアンバランスな状態、車両総重量が上がることで剛性が弱いところは深く凹み、剛性が高いところは凹み量が少なくなります。
そのためタイヤ剛性のアンバランスによって「上下振動」が発生してしまいます。
<ノイズ>
走行中どこからともなく聞こえてくる「ロードノイズ」は不快なうえ、「圧迫感」をあたえたり、「雑音」となります。
アスファルトの状態(気温、温度)や凹凸によってロードノイズが発生したり、特定の道路で発生した場合に考えられる原因は、「路面」によるロードノイズとなります。
路面の細かい凹凸や継ぎ目、段差によって、ロードノイズが発生することがあります。
単発的な異音が発生します。
特定の速度でロードノイズが発生した場合に考えられる原因は、タイヤの「トレッドパターン」によるものがあります。
これは各タイヤのトレッドパターン異なり、「車両重量」によって発生したり、「タイヤの状態」「劣化」「空気圧」などによって発生したりと、発生条件が異なり特定するのは難しいです。
「トレッドパターンを変更」するためにタイヤ交換をしたり、走行を続けることによる「タイヤの摩耗」でロードノイズが発生しなくなったりもします。
「急旋回」や「急制動」、「急発進」時にタイヤが滑ることによって、「キー音」や「キィキィ音」が発生します。