車研究所 ≫ 車の不具合・異音 ≫ ピストン、リングの不具合現象
・リニューアルによる新ページ追加&増量!!
・掲載内容に関する「注意」「余談」は右メニューに表示されます。
ピストン、リング、クリアランスの不具合現象
ピストンピストンリングに不具合があると、オイル上がりや圧縮漏れなどの原因になります。
そのためピストンには、様々な調整がされています。



<ピストンクリアランス>
エンジンが温まってくるとピストンは熱膨張するので、シリンダーとの隙間を設けており、これをピストンクリアランスと言います。


・クリアランスが小さい
「エンジン焼付き」
熱膨張によるピストンの広がりにシリンダーとの隙間(クリアランス)がなくなり、抵抗が増えることによって熱が発生し、エンジンが焼付きます。



・クリアランスが大きい
「圧縮圧力低下」、「ブローバイガス増加」、「オイル上がり」、「打音の増大」
ピストンクリアランスが大きいことで、シリンダーとピストンとの気密性が低下し、ピストンリングでもそれを補うことはできません。
そのため圧縮圧力が低下したり、大きすぎるピストンとピストンリングの隙間からブローバイガスなどが通り抜けてしまいます。




<ピストンリング>
ピストンリングの不具合は、シリンダーをキズつけたり、オイル上がりの原因になります。


「スカッフ現象」
爆発燃焼の際にピストンリングに過負荷がかかり、油膜切れより、シリンダーに引っ掻き傷ができます。


「スティック現象」
エンジンオイルの劣化などで、リング溝内に「カーボン」「スラッジ」が蓄積し、ピストンリングが固着してしまいます。


「フラッタ現象」
ピストンリングの拡張力が弱かったり、リング溝が広かったりすると、ピストンリングが異常振動を起こしバタつきが起こります。



・合い口隙間(大きい)
「ガス漏れ」
シリンダー内の圧縮圧力が低下し、ガス漏れの原因になります。


・合い口隙間(小さい)
「スカッフ現象」、「焼付き」、「ピストンリングの破損」
ピストンリングの膨張によって合い口隙間が押し合いピストンリングが広がり、シリンダーにキズをつけたり、摩擦による焼付き、ピストンリングの破損に至ります。



余談
※、ありません。
注意
※、ここで記載されている内容はあくまで参考程度と考え、ご自身での修理等は避けてください。
それほど故障診断は難しく、「作業ミス」「診断ミス」によるトラブル、事故等の責任は一切当サイトは請け負いません。
部品名称・自動車用語
アクセスランキング