車体への振動は最初に
サスペンションが受け、受けた時の振動から車体へ思いがけない振動が発生することがあります。
その車体への振動は、サスペンションを変えた時の設定不揃いなどが考えれます。
<振動の種類>
ボディーはシャシスプリングで支えられているので、凹凸による車の上下振動は避けられません。
シャシスプリングのバネ定数は、ボディーの質量によって決まり、固有振動数(一秒間の上下数)を持ちます。
外部(凹凸)からの振動と一致してしまうと、共鳴振動(共振)によって振動が大きくなります。
荷重「大」 = 固有振動数「小さくなる」
荷重「小」 = 固有振動数「大きくなる」
路面の凹凸によって生じる前後振動(ピッチング)は、車が前に進むことと、路面に凹凸があることから避けることはできません。
更に、フロントとリヤの振動周期が「1/2」違い、正反対となっときの振動は最大となります。
そのため一般的にリヤの振動数はフロントより大きく設定し、発生したピッチングがすぐに消えるようにしています。
一般的に、スプリングがやわらかい車ほど発生しやすいです。
カーブ中に感じる遠心力はロールセンター「B」から、中心線中にある重心点「A」との線が慣性力で曲がった時に感じる力(
横G)です。
ロールセンター「B」はサスペンションの形式によって異なります。
一般的に車軸式に比べ、独立懸架式の方が低いです。
「遠心力」 = 「重心点(A)にかかる」
「ロールさせようとする力」 = 「遠心力(F)」 × 「重心とロールセンターとの距離(h)」
ロール角を小さくするには以下のことが考えられます。
シャシスプリングの
バネ定数を大きくする。
シャシスプリングの間隔(スパン)「C」を広くする。
ロールセンターは前軸、後軸にあるため、これを結んだ線を「ローリングアキシス」といいます。
一般的には前下がりになっています。
Z軸回りの回転振動で、ピッチングが発生するような路面で発生しやすいです。
左右ボディー揺れてとして感じます。
わだちにより車両がふらつき、まっすぐに走らない不安定な状態のことを指します。