車研究所 ≫ 車の不具合・異音 ≫ サスペンションの振動と種類
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サスペンションによる振動の種類
車体への振動は最初にサスペンションが受け、受けた時の振動から車体へ思いがけない振動が発生することがあります。

その車体への振動は、サスペンションを変えた時の設定不揃いなどが考えれます。



<振動の種類>
・バウンジング (上下振動)バウンジング
ボディーはシャシスプリングで支えられているので、凹凸による車の上下振動は避けられません。

シャシスプリングのバネ定数は、ボディーの質量によって決まり、固有振動数(一秒間の上下数)を持ちます。
外部(凹凸)からの振動と一致してしまうと、共鳴振動(共振)によって振動が大きくなります。

荷重「大」 = 固有振動数「小さくなる」
荷重「小」 = 固有振動数「大きくなる」



・ピッチング (前後揺れ)ピッチング
路面の凹凸によって生じる前後振動(ピッチング)は、車が前に進むことと、路面に凹凸があることから避けることはできません。

更に、フロントとリヤの振動周期が「1/2」違い、正反対となっときの振動は最大となります。
そのため一般的にリヤの振動数はフロントより大きく設定し、発生したピッチングがすぐに消えるようにしています。

一般的に、スプリングがやわらかい車ほど発生しやすいです。



・ローリングローリング
カーブ中に感じる遠心力はロールセンター「B」から、中心線中にある重心点「A」との線が慣性力で曲がった時に感じる力(横G)です。

ロールセンター「B」はサスペンションの形式によって異なります。
一般的に車軸式に比べ、独立懸架式の方が低いです。

「遠心力」 = 「重心点(A)にかかる」

「ロールさせようとする力」 = 「遠心力(F)」 × 「重心とロールセンターとの距離(h)」


ロール角を小さくするには以下のことが考えられます。
シャシスプリングのバネ定数を大きくする。
シャシスプリングの間隔(スパン)「C」を広くする。
ローリングアキシス
ロールセンターは前軸、後軸にあるため、これを結んだ線を「ローリングアキシス」といいます。

一般的には前下がりになっています。



・ヨーイングヨーイング
Z軸回りの回転振動で、ピッチングが発生するような路面で発生しやすいです。

左右ボディー揺れてとして感じます。



・ワンダリング
わだちにより車両がふらつき、まっすぐに走らない不安定な状態のことを指します。



余談
※、ありません。
注意
※、ここで記載されている内容はあくまで参考程度と考え、ご自身での修理等は避けてください。
それほど故障診断は難しく、「作業ミス」「診断ミス」によるトラブル、事故等の責任は一切当サイトは請け負いません。
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