車の「振動」は、その周波数から種類分けされます。
そして発生した振動が「共振」することによって「音」に変わり、「騒音」「ノイズ」になったりもします。
<振動から異音へ>
「共振源」(振動が発生) → 「共振系」(振動が大きくなる) → 「伝達系」(振動が伝わる) → 「振動体」(振動がでる) → 「空気振動」(音が発生)
物体は外部からの力を加えなければ動くことはありません。
力を加え、振動を発生させることを「振動強制力」といいます。
例)
エンジンの爆発 その他、アンバランスな振動
<固有振動数>
「
バネ定数」と「加えられる荷重」によって決まり、そのさいに振動する周期を、「1秒間に振動する回数」として「ヘルツ(Hz)」で表します。
「バネ定数を変えず」に「荷重を大きく」するとバネは大きくたわむようになり、1回の伸縮(振動)に要する時間が「遅く」なります。
「バネ定数を大きく」して「荷重を変えず」にバネを動かすと、バネの反発力が強いため1回の伸縮(振動)に要する時間が「速く」なります。
車の乗り心地は振動数によって左右されることがあり、振動数が大きいと「不快」、振動数が小さいと「船酔い現象」を起こすとされ、一般的に「1.3〜2.5Hz」に設定されています。
<振動の種類>
車の「ボディー」「シート」「
ハンドル」などが、「上下」「左右」と「ブルブル」振動する現象のをさします。
高速走行時に「特定の速度」で発生し、周波数は「10〜30hz」とされています。
「上下振動」を、「フロントシェイク」
「左右振動」を、「ラテラルシェイク」といいます。
「ハンドル」「タイヤ」が回転方向に「ブルブル」振動する現象をさします。
高速走行時に「限られた速度」で発生し、周波数は「5〜15hz」とされています。
「ハンドル」「シート」が「ドン」と、単発の振動する現象をさします。
中低速時に路面の段差などに乗り上げた時に発生し、周波数は「30〜60hz」とされています。