エンジンオイルは水の様にはサラサラしておらず、粘度(粘り気)があるため簡単には抜けません。
そのため
エンジンオイル交換は、古いエンジンオイルをどれだけ「長い時間抜いて」もらえるかでその効率が若干変わってきます。
「古いエンジンエンジンオイル」と「新品のエンジンオイル」との混ざり合う量が少なければ少ないほど効率的だということです。
では、どのようにエンジンオイルを抜いている時間を長くするかが問題となってきます。
<エンジンオイル交換での自動車ディーラーの利用方法>
エンジンオイル交換とセットで
タイヤの空気圧を調整してもらうと良いでしょう。
自動車整備士は作業時間が長くならないようにとできるだけ効率的な順序を選択します。
そのためエンジンオイルを交換した後タイヤ空気圧を調整するなどの要領が悪い整備士は少なく、多くの整備士はエンジンオイルを抜いている間にタイヤの空気圧を調整します。
このタイヤの空気圧を調整している時間が大切で、その間に古いエンジンオイルが抜けて交換効率が上がるというわけです。
しかもタイヤ空気圧調整程度なら、「無料」で行ってくれるので一石三鳥です。
「タイヤ空気圧調整」(無料)
一番無難で上記に記載しているような効果を得られます。
「エンジン冷却水(LLC)のリザーバータンク液補充」(無料)
タンク内の液量が減っていたら水を補充してくれます。
「ウォッシャー液補充」(無料)
タンク内の液量の量関係なく水を補充してくれます。
「バッテリー液補充」(無料・有料)
これは有料になるかもしれませんが、前回同じ店で法定点検などを受けていれば、「バッテリー液が減っているんだけど前回補充してくれた?」でOKです。
といった上記の項目を、「エンジンオイル交換と一緒に○○もお願いします」でOKです。
あまり付け加えすぎると6ヶ月定期点検と似てくるのため勧められるかもしれませんが、料金が発生し高くなるので断わりましょう。
<エンジンオイル交換とは>
エンジンオイルは長期間の使用、または放置し続けるとオイル自体が劣化し、「カーボン」となってエンジンに固着していきます。
<結果>
オイル漏れの原因となったり、エンジンオイルの潤滑不良によりエンジンの焼きつきなどが発生します。
また出力低下に伴う
燃費悪化の原因にもなります。
(余談※1)
エンジンオイルの綺麗な状態を保つということは、エンジン内部を綺麗に保つことになります。
(注意※1)
<エンジンオイルの交換時期>
エンジンオイルとエンジン内部を綺麗に保つために定期的にエンジンオイル交換を行っている方は「5千キロ」、または「半年に一度」程度エンジンオイルを交換していると思います。
もっと早いローテーションで、エンジンオイルを交換しているドライバーもいらっしゃると思います。
エンジンオイル交換に「早すぎて悪い」という言葉はありません。
年間走行距離が5000キロ未満の方は「年に一度」でいいと思います。
しかしできるだけ車の維持費を安くしたいと思うのが本音。
車種によって多少異なりますが、車の取扱説明書には「10000〜15000キロ」、もしくは「半年から一年」と記載されています。
取扱説明書には「一年、一万キロどちらか早い方」とされている車両が多いと思います。
これでは上記の記載内容と違っていると思われるかもしれませんが、あくまで自動車整備士として多くの車を見てきた経験から、私が推奨するエンジンオイル交換時期をお伝えしています。
ですので、できるだけ維持費を安くしながらも安全に車を運転したいと思う方は、車載されている取扱説明書の内容から、メーカーが推奨するエンジンオイル交換時期を実施するのもよいのではないのでしょうか。