プロペラシャフトとは、
トランスミッションで変速された動力を、
ディファレンシャルに伝えるまでのシャフトのことで、「角度」「長さ」変化に対応します。
「FR車」「4WD車両」にしかなく、「FF車」には使用されていません。
<特徴>
・角度の変化には、「
ユニバーサルジョイント」
・長さの変化には、「スリーブヨーク」
・スムーズな回転には、「バランスピース」
・回転によるねじれには、「中空シャフト」
<動力伝達経路>
「トランスミッション」 → 「スリーブヨーク」 → 「クロススパイダー」 → 「ヨーク(ユニバーサルジョイント)」 → 「シャフト」+「バランスピース」 → 「ヨーク」 → 「クロススパイダー」 → 「フランジヨーク」 → 「ディファレンシャル」
<強度>
エンジンの回転による「応力(ねじれ)」が、プロペラシャフトが回転する限り負担となります。
これは中心より遠い部分に強く応力がかかる傾向があるため、シャフト内部を空洞(中空)にすることによりる、応力への強度を高めています。
<振動>
プロペラシャフトは長くなるほど危険回転速度が低く(低回転でも危険に)なり、振動が共振現象を起こし危険になります。
そのためトランスミッションからディファレンシャルまでの距離が長い車両は、プロペラシャフト途中にジョイント部(センターベアリング)を設け、ひとつのプロペラシャフトの距離を短くすることによって、危険回転速度域が高くなるようにしています。