ディファレンシャルとは、最終減速装置(ファイナルギヤ)を含めた差動装置(ディファレンシャルギヤ)のことを指します。
最終減速装置(ファイナルギヤ)で、入力された回転は約「1/4」程度になります。
<構成部品>
「ドライブピニオン」と「リングギヤ」で構成されています。
・ディファレンシャルギヤ(差動装置)
サイドギヤとディファレンシャルピニオンで構成されています。
<役目>
プロペラシャフトから伝えれれてきた「回転」を「90度方向転換」させる装置であり、「力(トルク)」を「増大」させる役割があります。
カーブなどで左右タイヤが同回転だと、片方の
タイヤがスリップを起こしてしまうため、円滑に旋回時するために左右タイヤに回転差を与えます。
<減速比計算方法>
ディファレンシャルは「減速比」、
トランスミッションは「変速比」です。
「最終減速比」 = 「リングギヤの歯数」 ÷ 「ドライブピニオンの歯数」
リングギヤの歯数「45」、ドライブピニオンの歯数「10」とした時、「4.5 = 45 ÷ 10」となり、最終減速「4.5」となります。
「総減速比」 = 「トランスミッションの変速比」 × 「最終減速比」
トランスミッションの変速比「3.0」、最終減速比「4.5」とした時、「13.5 = 3.0 × 4.5」となり、総減速比「13.5」となります。
「タイヤの回転数」 = 「
エンジンの回転数」 ÷ 「最終減速比」
<動力伝達経路>
「プロペラシャフト」 → 「ドライブピニオン」 → 「リングギヤ」 → 「デフケース」 → 「ピニオンシャフト」 → 「ピニオンギヤ」 → 「リヤアクスルシャフト(ドライブシャフト)」 → 「タイヤ」