ブレーキブースターとは、制動力(
ブレーキ力)倍力装置とされ、ブレーキペダルへの踏力を増幅させることができます。
ブレーキペダルと
マスターシリンダーの間に組み込まれており、マスターシリンダー後ろにある黒く丸い装置が、ブレーキブースター(倍力装置)です。
車両の大型化による車両総重量が増加したため、より強い制動力が必要となってきました。
車が任意の速度へ到達するまでの時間(加速など)が向上したため、それを止める力(制動力)の向上が必要となりました。
ドラムブレーキに比べ、強い制動力が得られない
ディスクブレーキが普及、主流となってきたため、より強い踏力が求められるようになりました。
「油圧式」、「圧縮空気式」とありますが、乗用車で一般的なのは
エンジンの負圧を利用した「真空式」です。
「真空式」はエンジンの負圧を利用しているためエンジンの回転を停止してしまうと、その力は一回、もしくは得られなかったりします。
(真空式)
インテークマニホールドに発生する負圧(吸入空気)を利用し、ブレーキブースター内の一部に負圧を発生させます。
「バキューム
バルブ」や「エアバルブ」、「バルブプランジャー」などを使用し、倍力装置内の「負圧」や「大気圧」を利用することによって、ブレーキペダルからの力を増幅させています。
「気密機能点検」
エンジンを始動しブレーキブースターに負圧を蓄えさせ、1〜2分後エンジンを停止します。
その後ブレーキペダルを踏み、一回目、二回目、三回目と、ブレーキブースター内の負圧が減り、回数を重ねるごとにブレーキペダル高さが高くなるのを確認します。
「作動点検」
エンジン停止中にブレーキペダルを数回踏み、ブレーキブースター内の負圧をなくします。
その後ブレーキペダルを踏んだままエンジンを始動した時に、発生した負圧でブレーキペダルが奥へと進んでいくのを確認します。
「気密機能点検」
エンジン回転中にブレーキペダルを踏み、その状態でエンジンを停止します。
約30秒後、保持したブレーキペダルの高さに変化がないか確認します。