タール・ピッチとは、舗装路面のアスファルト成分の一部がタイヤの回転で飛び散った付着物で、泥避けの後ろや、車の下部などに黒い点として付着することがあります。
舗装中の路面や、舗装直後などの路面を走行することで、ボディーに付着することが多いです。
<タール・ピッチの除去方法>
タール・ピッチがアスファルト成分の一部であることから、硬く固着(こびりつく)までに時間が掛かります。
固着する前の柔らかい間に洗車を行えば、洗車でタール・ピッチが取り除くことができます。
そのため、タール・ピッチに気付いたら早めの洗車が必要となります。
水を十分に掛けながら使用する鉄粉除去粘土も、タール・ピッチを取り除くには有効です。
強く固着したタール・ピッチの取り除くのは難しいかもしれませんが、硬くなった程度、小さいタール・ピッチであれば取り除くことができます。
鉄粉除去粘土は使用方法を注意しないと、ボディーにキズをつけることになります。
固形ワックスを使用しタール・ピッチを強く擦ります。
ボディーとの隙間にワックスが入り込み、取り除くことができます。
少し粗めのタオルを使用しタール・ピッチを擦ったり、爪で剥ぎ落したりすることができます。
使いすぎると塗装を薄くすることになるので、あまりオススメはできませんが、コンパウンドを使用しタール・ピッチを取り除くことができます。
細目、粗めと徐々に変え、広い範囲で使用しないことが大切です。
お金がかかる方法ですが、一番安心して作業を行うことができます。
しかしその効果は各クリーナーによって違いますし、必ずしもタール・ピッチが取り除けると保証されているわけではありません。
<仕上げとメンテナンス>
タール・ピッチを取り除くことができたとしても、その成分がボディーに残っていることがあり、そのままにしておくでボディーを痛める(変色する)原因にもなりかねません。
そのためタール・ピッチを取り除いた後は、薄めのコンパウンドで軽く拭き取ることが大切です。
ボディーにワックスやコーティングが残っていれば、タール・ピッチの多くは洗車で取り除くことができます。
日ごろのメンテナンスを怠らないこと、これがボディーへの浸食を防ぐ一番の方法となっています。