夜間走行、高速道路の走行など、特に夏場の走行は虫の死骸がフロントバンパーに付着することがあります。
時間が経った虫の死骸は意外に頑固に固着する上、そのまま放置し続けると塗装面を侵食し、フロントバンパーに黄色いシミをつくってしまいます。
そして乾燥してこびりついた虫の死骸を無理にはがそうとすると、ボディーに小キズを付けてしまうこともある厄介者です。
<虫取り除去方法>
付着した虫を取り除くにはともかく早めの洗車が一番有効です。
高速道路を走行した後に軽く水洗いをすることが、もっとも簡単に虫の死骸を取り除くことができます。
虫の死骸を取り除くのが難しい理由の一つに、「乾燥してこびりついている」というのがあります。
そのため虫の死骸を柔らかくふやけさせてから取り除くことが理想とされるため、一日中雨が振り続けている日の夕方にでも軽くシャンプー洗車をすることで、柔らかくふやけた虫の死骸を取り除くことができます。
雨の日に洗車するのは異様な光景かもしれませんが、一番安全な方法だと言えます。
乾燥した虫の死骸を無理に取り除くことでボディーにキズが入るのを防ぐため、温め柔らかくふやかしたところで取り除きます。
沸騰前のお湯をタオルに染み込ませたり、濡れタオルを電子レンジで温めたりした後、虫の死骸に覆い被せることで柔らかくすることができます。
十分に柔らかくすることができたなら、その後のシャンプー洗車で虫の死骸を取り除くことができます。
柔らかくふやけさせるのに、酢の利用も有効です。
少量の酢をキッチンペーパーなどに染み込ませ拭き取ることで虫の死骸を柔らかくし、その後シャンプー洗車で取り除くことができます。
しかし酢の使用はボディーにはあまり良いとはされていないという説もありますが、酢が食品であること、その後のシャンプー洗車で素早く取り除くことから、あまり気にする必要はないと思います。
名前の通り虫の死骸を取り除くための専用クリーナーです。
効果は商品によって異なりますし、虫取り以外には使えないので購入するかはオーナー次第となってきます。
しかしキズを付けずに手早く作業できる虫取りクリーナーの使用は、作業的にも楽だと言えます。
<仕上げとコーティング>
虫の死骸を取り除いた後の細かい付着物や、塗装へのシミ原因となる成分を取り除くために、細かいコンパウンドを使用し完全に取り除きます。
強く、長く使用すると塗装面を薄くすることになるので、軽く素早く作業を行ってください。
虫の死骸が付きやすいフロントバンパーですが、虫取り除去を行った後は再度部分コーティング、ワックスがけが必要となってきます。
特に夏場など虫が多い季節には虫の死骸を除去することを考え、フロントバンパーには頻繁に厚くワックスコーティングすることで、その後の作業が楽にできるといった予防となります。