ステアリングとは、
ハンドル(ステアリングホイール)の操作を
タイヤへと伝えるための装置です。
「重ステ(マニュアルステアリング)」「油圧パワーステアリング」「電動パワーステアリング」とあり、現在の車両は何らかの補助機能が付いています。
これらは、FF車両が増加したことによるフロント荷重の増加、女性ドライバーが増えたことも影響しています。
旋回に要する力(操舵力)が適切で、旋回終了時には戻り(復元性)がよく、路面からの衝撃(キックバック)が少ないことが求められます。
また、事故の際に安全性が高い構造になっています。
<機能>
ハンドルの上下調整ができます。
ハンドルを前後方向へ調整ができます。
<ステアリングギヤ>
ハンドルの回転を減速させトルクを増大させています。
「ラック&ピニオン」
構造が簡単で単価が安いが、路面からの衝撃をうけやすいです。
「リサーキューレーティングボール」
ボールの転がりを利用しているため機械損失が少なく、路面からの衝撃が伝わりにくいです。
しかし、長期間の使用でガタがでやすいという難点があります。
<パワーステアリングの利点>
パワーアシスト機能によって必要となる操作力が軽くなるため、
ギヤ比を調整(小さく)して、俊敏性が向上するステアリングに設定することができます。
路面からのキックバックをパワーシリンダーが受けるため、ドライバーへのキックバックを低減することができます。
パワーシリンダー内の流動抵抗が、振動などシミーモーションを抑えることができます。