スターターとは、正式名称「セルフスターター」の俗称で「セル」「セルモーター」ともいわれます。
エンジンの自動始動機で、キーを「スタート」まで回すと「キュルキュル」とスターターが回りエンジンが始動します。
内燃機関は自己始動できないため、スターターなどの外力を利用して始動する必要があります。
また、始動には大きなトルクが必要になるため、トルク重視のスターターであること、小型で軽量であることが求められます。
スターターを回している時間が長かったり、エンジンが始動しているのに必要以上にスターターを回したとしても多少であれば壊れません。
エンジン始動後の回転数の方がスターターより速くなるのですが、スターター内部のワンウェイ
クラッチの作用で噛み合っていたギヤが強制的に引き戻されるからです。
エンジン回転中にキーをスタートに回して「ギィー」と鳴ったとしても回転数が合わないのでギヤが噛み合うことはありませんが、ギヤを合わせようとしてしまうのであまりよいことではありません。
ライトの消し忘れなどバッテリーが上がってしまったときに「カチカチカチ」とエンジンが始動できなくなるのは、スターターを回転させるためのバッテリー電圧がないからです。
「ピニオンギヤ」
フライホイールのリングギヤにかみ合い、クランクシャフトを回します。
「ワンウェイクラッチ」
エンジン始動後の回転でアーマチュアが逆回転するのを防ぎます。
「アーマチュアモーター」
磁界で回転し、ピニオンギヤを回す動力を発生させます。
「フィールドコイル」
アーマチュアを回転させるための磁界を発生させます。
「マグネットスイッチ」
ピニオンギヤを飛び出させるなど、モーターの「ON/OFF」をします。
「減速装置」
アーマチュアの回転を減速させ、トルクを増やします。
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