法定点検の項目に、
ブレーキペダルの「高さ」「遊び」点検があります。
ブレーキペダルの「高さ」や「遊び」調整を行うことも可能ですが、ブレーキのストップランプ
スイッチなどを交換しない限り、ブレーキペダルの高さなどが変化することはありません。
<準備・必要なもの>
・ノギス、もしくは定規
<作業内容>
1、ブレーキペダルの「高さ点検」は「フロアマット」「フロアカーペット」をめくり、ボディー上の「アスファルトシート」から測ります。
2、ノギスを直角にブレーキペダルにあて、ペダルの高さを測定します。
「基準値」 = 「136.5〜146.5mm」(トヨタ)
(車種、メーカーによって若干異なります)
高さ調整を行う必要があれば、ブレーキペダル裏の「プッシュロッド」を回し調整を行います。
「右回転」 = ブレーキペダルが「高く」なります。
「左回転」 = ブレーキペダルが「低く」なります。
4、同時にブレーキペダルの「遊び点検」を行います。
5、指で軽くブレーキペダルを押し初め、最初の力では(カタカタと)押し込むことができなくなったその範囲が、ブレーキペダルの遊びとなります。
「基準値」 = 「1〜6mm」
基準値内にブレーキペダルの遊びがないと、「ブレーキの引きずり」を起こしたり、「ストップランプのタイミングのズレ」が発生します。
遊び調整を行う必要があれば、ブレーキペダル付け根の「ストップランプスイッチ取り付け位置」で行います。
「フロア側に移動」させると、遊びは「小さく」なります。
「天井側に移動」させると、遊びは「大きく」なります。
(7)「高さ」「遊び」調整を行った場合、ストップランプの点灯位置を確認する必要があります。
誰かに手伝ってもらうか壁にブレーキランプを反射させ、ストップランプの点灯がブレーキペダル遊び終わり付近にあるか確認して終了です。
位置がズレ、「早かったり」「遅かったり」した場合には、ストップランプスイッチの位置を調整し直す必要があります。