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点検・整備、自動車整備工場の選び方
車を中古車で購入したり、友人、知人から譲ってもらった場合、どこで点検・整備などをすればいいのか悩んでしまうこともあると思います。

また店とのトラブルや、安くて丁寧な整備工場を新たに探したくなることもあると思います。

良い店選びは今後のカーライフにも影響してくる大切なことです。



車業界で働いている自動車整備士としての見解で店選びに「★印」を付けてみました、今後の整備工場選びの参考にしてみてください。
(整備料金も★が多いほど安く、もしくは安くなる可能性が高いです)



・個人経営の自動車整備工場 「★★★★★」(5.0)
地域密着型で看板があり、なおかつ自動車メーカーの看板があるような、古くから続く小さな自動車整備工場がオススメです。
(注意※1)

地域住民に利用者が多く、変な噂が流れないように丁寧な整備を行います。
このような小さな店は信用を失うと簡単に潰れてしまうからです。
(余談※1)

月の車検台数は5〜20台程度、従業員も1、2人とゆったりとした時間が流れています。
時間短縮のため点検個所を省略することもなく整備料金は良心的です。

社長と仲良くなれば様々な特典も付いてくることもあります。



・個人経営のチューニングショップ 「★★★★☆」(4.3)
店自体がスポーツカーなどに囲まれ普通の車では近づきにく店構えですが、点検や車検をしてくれる店舗が多く、委託車検ではなくその店で車検をしてくれるようであればオススメです。
(注意※1)

個人経営なので理由は上記と一緒ですが、「ハズレ」の店もあります。

しかし専門で取り扱っている車種となれば、ディーラーの整備士より知識ははるかに豊富です。



・自動車ディーラー 「★★★★☆」(4.0)
月間車検台数が「100〜300台」と多い自動車ディーラーの車検。
取り扱い車種ともなれば他メーカーではかなわない知識がありますし、なにより「車種の癖」とうのを知っています。

この「車種の癖」というのは(設計ミスではないと思う)、その車種特有の癖のようなものを知っており、その癖で「故障」、「消耗が早い部品」などを知っているということです。
これは毎回取り扱い車種を整備しているからこそ知っている知識です。

しかし車検や点検、それによる重整備が多い自動車ディーラーは時間に余裕がないことが多々あります。
そのため時折手抜き整備士が現れますし、車検や点検は若い整備士が作業するため、どうしても点数が下がってしまいます。



・カー用品店 「★★★☆☆」(2.7)
新しい店舗や改装したての店舗が多く、お店自体の機械が充実している点は評価が高いです。

働いている整備士も自動車ディーラーからの転職組が多く、安定しているようで若い人が多いように見受けられます。
また、これといって取り扱い車種がないのがないのがよくありません。

全車種整備といってもそれは他の工場もディーラーも一緒ですし、ナビやオーディオも同様です。

ただ展示品がそのまま在庫となっているためなかなか在庫切れというのもありませんし、カー用品の取り付けは手慣れているかもしれません。



・中古車販売店 「★★☆☆☆」(2.0)
オークションや下取りで手に入れた車の「内装」「外装」「エンジンルーム」を、あそこまで綺麗にする時間と労力には感服です。

しかし主な目的は「中古車の販売」だけあって、整備の方は車検以上を必要としていないため整備士のレベル向上にはつながりません。
そのため工具も経験も不足がちになりやすく不安要素がでてきます。

ただ車を磨くということに関しては他の工場より頭一つ飛び出ているかもしれません。
そのような商売を中古車販売店がしていないのが勿体ないぐらいです。



・ガソリンスタンド 「★☆☆☆☆」(0.5)
ガソリンスタンドは給油ポイントであって、車を点検整備をするところではありません。
店員はアルバイトの集まりだったり、整備士免許を持っていたとしてもレベルが低く「知識」と「経験」がありません。

地方の自動車整備専門学校からの落ちこぼれの就職先だったり、他の自動車工場の作業スピードについていけない人の再就職先となっています。
第一線で働いている整備士が選ぶ再就職先ではありません。

カー用品の販売もしていますが、その交換理由は的外れ。
販売による「バックマージン」を目的としているので、信じて交換してはお金の無駄です。

また簡単な整備は自分のガソリンスタンドで行い、難しい仕事となると契約している自動車ディーラーへ委託整備をお願いする所もあります。

ディーラー側の整備士は、ガソリンスタンドの面倒な仕事でありどこまで整備をしているのかなど連携はバラバラ。
たとえトラブルになったとしても、ディーラーの整備士はガソリンスタンド側の客だと手抜きになりがちです。



余談
※1、あなたが経営者だった場合、近所の常連さんに不良品や腐りかけの食品を売ったりするでしょうか。
顔を合わせるような近所でなくても周辺に住んでいるわけですから、悪い噂がたてばその隣はお客さんだったりするわけです。
個人経営店はメーカーに守られていない分、しっかりとした整備を行うと思うところが多いです。
注意
※1、個人経営店にはハズレもあります。
・外から中の様子が伺えない
・無造作に交換した部品が置いてある
・店の周りに鉄クズが置いてある
・廃タイヤが山積みになっている
・外にメーカーの看板がない(自動車メーカーとの繋がりがない)
などがハズレ店に多い傾向があります。

※、記載内容の判断はお任せします。
記載内容によるトラブル等の責任は一切当サイトは請け負いません。
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