車にできた大きなキズやヘコミ(凹み)を、さすがに自分で直す(板金する)のは難しいです。
自動車ディーラーや民間整備工場に頼むしかないのですが、板金修理は点検・整備と違い高額修理となります。
そこでできるだけ安く、そして丁寧な板金を受ける方法を紹介します。
<委託板金>
実はほとんどの自動車整備工場では板金修理というのはやっていません。
(余談※1)
整備と板金では使用する工具や設備に違いがあるのと、綺麗な板金ができる環境を作るための設備投資が高額なためです。
そのため多くの整備工場では、最初から着色されている「フロントバンパー」や「リアバンパー」の交換ぐらいしかしません。
その他の部位の板金となると塗装や調整が必要となる場合もあるので「板金屋に委託」しているのです。
この委託というが問題です。
整備工場は自分のお客(仕事)であるので「利益」が欲しいと考えます。
しかし委託された板金屋にも「利益」がなければ仕事になりません。
「整備工場」+「板金屋」=「請求額」
と料金が割り増しされていきます。
もちろん「請求額」が高額にならないよう双方の料金を下げてはいますが、整備工場はお客が来たというだけで何もしていません。
板金屋は他と同じ板金なのに帳尻合わせで料金を下げなくてはいけません。
「安い(儲けが少ない)仕事」「責任は整備工場側」「自分の客ではない」となってくると、板金屋も丁寧な仕事は行わなくなってきます。
そして丁寧ではない完成度が低い車が最後に行き着くのはお客にです。
一番痛い思いをするのは「車のオーナー」なのです。
<板金は板金屋へ>
上記のことから、車の修復「板金は板金屋へ」っとなってきます。
しかし板金作業というのは難しく、熟年した経験が必要となってきます。
「表面のザラツキ」「埃やゴミの混入」など、見たり触ったりするだけでわかるようなものもあれば、「月日が経つと色あせてくる」など出来上がりを見ただけではわからないのもあります。
簡単に板金屋の看板があってチェーン店だから安心して大丈夫というわけではありません。
何件か板金屋を回ってみて、「設備」「料金」「雰囲気」「客の数」「口コミ」などを参考に、最良の板金屋を探してください。