ECT(エレクトロニック・コントロール・トランスミッション)とは、オートマチック
トランスミッション(AT)や、
CVTなどの変速機を制御するシステム名です。
(ECTはトヨタの電子制御ATの名前です)
エンジンやトランスミッションに取り付けられた各
センサーの情報から車の走行状態を判断し、最適なシフトを選び
シフトチェンジします。
<役目>
走行状態に適したシフト(変速比)を選ぶことで「運動性能」が向上しますし、「
燃費向上」を実現させています。
変速時にエンジンの「回転数を調整」したり、「点火時期を遅らせたり」、「フューエルカット」を行うことで、変速時のショックを低減させています。
「N」 → 「D」レンジにシフトチェンジの際、アウトプットシャフトなどの駆動系に、急にトルクがかからないように「2」速に変速した後、「D」レンジへとシフトチェンジしています。
エンジン始動時の急な圧力がかからないように、シフトポジションによってはエンジンが始動しないようにしています。
<変速パターン>
基本の変速パターンとなり、
燃費が向上するように設定されています。
変速点が高めに設定されているため、
アクセルの踏み具合の割にエンジン回転数を高く引っ張ることができ、パワフルな運転ができるようになっています。
任意のシフトに固定することができ、AT車でありながらマニュアル車の様な運転が可能となります。
このマニュアルで「パドルシフト」に代表されるような運転が可能です。
<故障とフェイルセーフ>
各
センサーやソレノイドに異常が発生した場合に、「オーバードライブ(O/D)インジケーターランプ」が点滅するようになっています。
上記のように、トランスミッションに異常や故障が発生しても走行ができるようにと、正常なソレノイドを使用して走行が可能になるようにしています。